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中学校の先生が小学校で授業する!?

えりも中学校では、今年度、数学の担当教員が町内4つの小学校を回って、算数の授業を行うというかわった取り組みを行っています。

難しいことをいうと、「学校力向上に関する総合実践事業」というのをえりも中学校が指定されていて、その一環として、このような取組をしているのです。

今日は、えりも町内のとある小学校で5,6年生の算数の授業をしていたので、ちょっと足をのばして、見に行ってきました。

小さな学校ですから、5,6年生の複式学級といって、同じ教室内で、2カ所の黒板を使って、別々の課題で授業を進めていきます。

専門的な言葉で「わたり」といって、先生がそれぞれの黒板の前に移動して、同時に授業を進めるという高度な授業テクニックが試されるのです。

一方に課題を指示して学習を進めさせておきながら、もう一方で、先生の説明や発問がされ、適宜なタイミングで、もう一方へわたる・・・、という。

私は実は、長い間小学校の教員をしてきましたが、「わたり」の授業経験はありません。
今年度の数学の先生も、もちろんこんなの初めてです。

複式学級の子どもたちは、今求められている「個別最適な」学習や「協働的な」学びが自然と身に付いてきます。
授業時間の半分は、自分たちで、時には一人で学習を進めなければなりませんから、自然と「個別最適で協働的な学び」にならざるを得ないという面があります。

今日の学習も、そうした面がよく表れている授業でした。