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アルコールの耐性は?

2年生の保健の授業を参観しました。

お酒と健康被害の学習をしていて、ちょうど、これからアルコールパッチテストをするところでした。

ばんそうこうに消毒用のアルコールを1滴たらしたものを、腕に貼って、15分。

そーっとはがしてみると、多くの生徒は、特に変化は見られなかったのですが、中には、うっすらと赤くなっている生徒もいました。

赤丸の所がうっすらと赤くなっている

「たくさん飲めば、お酒に強くなれる」という噂を聞くことがありますが、これは間違いです。実際は、生まれ持った体質によって、お酒に強い人・弱い人、そして、まったく飲めない人が決まっています。

アルコールを摂取したときに発生するアセトアルデヒドは、体内のアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)によって分解されます。アセトアルデヒドは、顔が赤くなったり、頭痛や吐き気などの不快な症状が出たりする原因です。

このアルデヒド脱水素酵素の活性が弱いか、もしくは欠けていると、アセトアルデヒドが体内に蓄積しやすく、お酒に弱い体質になります。この酵素の活性は遺伝子によって異なります。日本人の約4割は、アルコールに弱い体質と言われています。

お酒を飲める体質かどうかをチェックする「アルコールパッチテスト」─【専門用語を知って、日本酒をもっと楽しく!】

アルコールパッチテストは、お酒に強いということをチェックするためのテストですが、アルコールへの耐性の程度が、ある程度分かるテストです。

お酒が飲めるようになる年齢までは、まだまだありますが、自分の体質をあらかじめ知っておくことも大切ですね。

授業では、アルコールが体内に入るとどのような作用があるかなど、くわしく勉強していましたよ。