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講演会「地域・学校・保護者が連携した防災教育の在り方」

えりも町PTA連合会による年に1度の研修会。
今年は、国立大学法人宮城教育大学 311いのちを守る教育研修機構の特任教授・総括プロデューサーの武田真一さんをお迎えしての講演会でした。

テーマは、「地域・学校・保護者が連携した防災教育の在り方」
えりも町では、大規模地震が発生した際には、最大29.8mの津波が発生する可能性があり、最も早い地区では24分程度で到達するとの予測結果も出ています。

参加された保護者・教職員の皆さんにも危機意識はありますが、どのようなことに気をつければいいかについて、この講演会で貴重な学びを得ました。

多くの方と共有したいので、武田さんからのメッセージとして、次の7つの確認ができればと思います。

これだけは伝えたい~震災被災地からえりもへのメッセージ
宮城教育大・武田真一
【確認する7つの要点】
以下は、講話の中で話した内容の要点です。あえて、講話後に配ります。一つでもいいので、家族、地域、周りの人たちと彼災地からのメッセージを共有してみてください。
①津波警戒の前にすべきことがある
・家や職場は揺れに耐えられますか、家具や玄関廻りは固定、整理されていますか
・津波だけでなく、火事の対策は頭に入っていますか
②海が見えない地域こそ避難を
・海が見えない内地区だからといって、津波が来ないと思い込んでいませんか
・川の奥地は津波の危険が大きいと知ったら、どんな避難が必要か考えていますか
③避難先が一つでは危ない
・自分の避難先を決めていますか、それを家族や仲間と確認していますか
・最初に避難したところから、さらに遠く、高いところに避難する確認はできていますか
④子どもこそ犠牲や混乱回避のカギ
・子どもは一方的に守る存在としてのみ位置付けていませんか
・学校を起点に子どもが学んだ防災、避難を家庭や地域で共有していますか
⑤津波が来ない地域の役割重視を
・津波が来ない地域だからと、披災後の経済・環境の激変を軽視していませんか
・被災した地域や人々を助けるためにも、自分が生き残る意識を持っていますか
⑥被災地被災者になることを想定して
・地球経済低迷の危機、丸ごとの収入減をしのぐための手当ては考えていますか
・地震保険に加入していますか
⑦災害犠牲の厳しさを直視して
・災害で命を落とすことの悲惨さを想像したことがありますか
・最期まで人間の尊戦を守るという意識で、避難を考えてみませんか

研究大会で配布された文書

えりも中学校では、1日防災学校で地震・津波避難訓練や津波についての学習を進めていました。

保護者・地域と協働しながら、防災のことについて進めていければと思います。