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交通安全作文コンクール入賞

3月4日。
えりも町交通安全住民大会がありました。

その中で、交通安全作文コンクールにおいて特選となった作品が発表されました。

中学生の部では、2年生の中野真翔さんの作品が選ばれました。
おめでとうございます!


札幌市の事故から学ぶこと
  二年 中野真翔
 「(令和五年)十一月十四日午後一時半頃に、札幌市西区平和三条の市道で走行中の軽乗用車の左側の前輪タイヤが外れ、坂を転がっておよそ七十メートル先の歩道にいた女の子に直撃した。女の子は病院に搬送されたが、現在も意識不明の重体だ。」
 この報道を見たとき、私は衝撃を受けた。女の子はただ歩道を歩いていただけなのにタイヤが当たって重いけがを負ってしまったからだ。このように痛ましい事故はもう起こらないでほしいと強く思った。だが、私はなぜ、このような事故が起こってしまったのかと疑問に思った。そこで、今回の事故の原因を調べてみると、「不正改造された軽乗用車で市道を走行していたのではないか。」と考えられている。不正改造とは道路運送車両(自動車など)が保安基準(車の構造や設備を造る上で安全のために守らなければならない規則や条件)を超えて、部品の取り付けや取り外し、改造を行うことを示す。そして、不正改造は立派な犯罪行為であり、六ヶ月以下の懲役または三十万円以下の罰金が科せられる。これらのことから、不正改造車による事故は一般の自動車と比べて、保安基準を満たしていないなどの観点から大きな事故が起こりやすい。
 しかし、札幌市の事故の話や「不正改造」という言葉を聞いて、「私は車の改造、ましてや不正改造なんてしないよ。」と思った人は多いのではないだろうか。だが、その油断が自分の人生のみならず、他人の人生まで狂わせてしまう事故に繋がってしまう。では、このような「不正改造」による事故を防ぐためにはどのようなことに気を付ければよいのだろうか。私が考えた対策は次の三つだ。
 一つ目は、「不正改造にあたる例を知る。」ということだ。自動車改造の規則は国土交通省が厳格に定めている。自動車の改造を行う際は一度、これらの例を調べてから慎重に行ってほしい。
 二つ目は、「好奇心や目立ちたいという身勝手な理由で不正改造に手を出さない。」ということだ。不正改造をする動機で多いのがこのような「好奇心」や「目立ちたい」といった理由だ。もちろん、どんな理由でも不正改造をすれば犯罪になってしまうことを意識しておいてほしい。
 三つ目は、「自動車を改造した際には、一度は近くの警察署や車の整備工場に審査してもらう。」ということだ。自分の判断だけで「これは不正改造ではない。」と判断してしまうのはとても危険なことである。だからこそ、車に詳しい警察署や車の整備工場などで審査してもらうことがとても大切だ。
 自動車の不正改造による事故は近年、減少傾向にあるがこのような事故がなくなったわけではない。先ほど、紹介したように不正改造を行う動機の多くは「好奇心や目立ちたいという身勝手な理由」だ。事故を起こしてからでは遅い。事故を起こす前に一度立ち止まって考えてほしい。そうする人が増えることで不正改造や不正改造による事故、そして事故そのものが減っていく、なくなっていくと思う。そしてみんなが安心安全に暮らすことができるような社会が作られていくことを私は願っている。

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